「色」と「花」
ロシア語における「色」と「花」の意味
以前,「水色の客車」で,
ロシアでは水色を幸せを意味することをご紹介しました。
今回は,ロシア語における「色」と「お花」のお話しをしたいと思います。
ロシア語で「色」を表す単語は “цвет” (cvet)* と言います。
複数形では,цвета (cveta) となりアクセントは “a”に置かれます。
では,ロシア語で「花」を表す単語も “цвет” (cvet) なのです。「色」と同じ語源なのです。
ただ,基本的には複数形で表現され,цветы (cvety) となりアクセントは “y” に置かれます。
あるいは,цветок (cvetok) や цветочек (cvetochek) として,「お花ちゃん」と言って使われます*
色とお花の語源が同じって素敵ですよね♡
いろんな色,いろんなお花,見ているだけでもわくわくしてきます。
さて,ロシアでは男性がよく女性にお花をプレゼントします。
その多くは,豪華にバラ,あるいは可愛らしくチューリップ,といったところでしょうか。
(ちなみに,いつでもプレゼントできるように(?)なのか,ロシアではお花屋さんは24時間営業です)
贈る本数は,1本,3本,5本・・・。
そう,プレゼントで誰かに贈る際には,奇数本なのです。
偶数本贈るのは,死者に対してのみです。
もし贈ってしまうと,その人に不幸なこと,果ては死までもたらすことになるとも言われています。
偶数本を贈ってはいけない,という迷信は異教時代のルーシから来ていると言われています。
東スラブ系の魔術師が,偶数は命のサイクルを完成を体現させる,つまり,死の象徴であるとみなしていたようなのです。
奇数本のお花を贈るのが良い言われていますが,お花の数はそれぞれどのような意味合いがあるのでしょうか。
どうやら,ちゃんと意味が込められているそうです。
1 цветок означает знак внимания;
1本は「配慮」
3 цветка — знак уважения;
3本は「敬意」
5 цветков — знак признания;
5本は「告白」
7 цветков — знак обожания;
7本は「熱愛」
9 цветков — означает «я у ваших ног»;
9本は「私はあなたの足元にいます」(その人のために何でもできる覚悟があるという意味合い)
11 цветков — одно сердце, один смысл (обычно — подарок от любящего мужа любимой жене);
11本は「一つの心,一つの意味」(大抵は,愛する夫から愛しの妻へのプレゼント)
13 цветков — из месяца в месяц преподносить своё любящее сердце (уместно дарить на юбилей знакомства, первой встречи или свадьбы).
13本は毎月愛情を示すために贈る(出会い,最初のデートや結婚の記念日に贈るのが適切)
お花を贈ってもらえるととっても嬉しいですよね☻
次回は,ロシア語での花言葉と色についてご紹介します♪
引用元:http://www.aif.ru/dontknows/eternal/pochemu_ne_dariat_chetnoe_kolichestvo_tcvetov
*ロシア語の発音に近づけたいため,本記事からロシア語の発音はカタカナ表記からアルファベット表記にします♪
モスクワの『プラスペクト・ミーラ』駅にある植物園にて
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